DISCO STEP
ソウルダンス・ディスコステップとは？
１９７０年代ディスコの風物詩ともいえるディスコのステップ。
私が生まれて初めてディスコティックに行った時、ダンスフロアを占領するお兄さんお姉さん達が、ビシッと決まったステップを踏んでいたのに感動しました。
「すげぇ！カッコいい！」
でも初見ではチャチャとハッスルぐらいしか踊れず、ほとんどの曲が「壁の花」で見てるだけで、非常に悔しい思いをしたものです。
ステップの足さばきは、当時のシングル盤の裏に図解されていましたが、これを見ただけではよくわかりません。
それで、最初はその図解を先輩に教えてもらいましたが、だんだん高校のクラスメイトがディスコに行くようになったので、昼休みや放課後にみんなで教えあうようになりました。
学校で予習してからディスコに行くと、「あーここはこうやって踊るんだ」ってことがわかって、バッチリ踊れるようになりました。
ステップが踊れるようになると自信がつき、だんだんダンスフロアの前の方に行って踊るようになります。
「恋のナイトフィーバー」は、友達とその映画を3回見て、その記憶の断片を組み合わせました。
(当時ビデオはまだなかった)
ステップシーンの音がアフレコで、足の動きに全然合ってなくて苦労しました。
当時はこれを完璧に踊れる人は少なく、即ヒーローになれました。
まだ誰も知らない最新ステップを踏んで、女の子にキャーキャー言われた快感は今でも忘れられません。
ソウルダンス・ディスコステップの由来
そもそも「ステップって誰が作ったの？」ってことですが、有力な説は以下4つです。
① ジアザーやGETが発祥の地で、ディスコを普及させるために、黒人と違ってリズム感に乏しい日本人でも踊りやすいようにと、ニック岡井さんやドン勝本さんが盆踊りをヒントに作った。
ドン勝本さんが岐阜県出身なので、ディスコステップのルーツは「郡上おどり」いう説もある。
② シングル盤の裏に記載された江守さんのステップイラストや踊り方の写真が発祥。
③ 各ディスコの常連がステップを勝手に作って、それを常連ヅラしたい連中が真似して、そういう人達が他のディスコでそのステップを踏んでさらに拡がった。(今でもそう)
④ 1990年代後半に、ベルファーレのディスコオールディーズ(今のダンクラ)で幅を利かせていた常連が作ったものが、ネット(特にyoutube)等で全国に拡散した。
今だから言えますが、当時私が勝手に作ったステップも、あっちこっちに拡散して踊られてました。
ステップを教えてほしいとよく言われますが、見よう見まねで覚えても難しいしすぐ忘れてしまいます。
ディスコステップはいくつかのパターンの組み合わせなので、まずそのパターンを覚えるといいです。
そのパターンとは「ボックス」「ターン」「チャチャ蹴り」「腰出し方向転換」「タメ」等です。
これらが右足からなのか左足からなのか？時計回りなのか反時計回りなのか？何回繰り返すのか？全部で何カウントか？等をつかめば、比較的簡単に覚えられます。
ダンクラの現場で踊られているステップは「アレンジ」が加えられて難易度が上がっていますが、まずは基本的な足さばきを覚えることをオススメします。
当時のディスコステップ
後付けステップ
リライトマイファイヤー・キャッチミー等、1990年以降の創作ステップの数々。
こういう後付けが雨後の筍の如く繁殖し、いまどきのダンクラステップはカオスです。
私の周辺には、「キッキンバックをジゴロで踊ってたらステッパーに白い目で見られた」「ファンタイムにステップ？あり得んでしょ」「これ、ハマチャチャじゃねぇだろ」等とガッカリする人も多々。
そういう当時を知る筋金入りは「懐かしさを求めて行ったのになんか違う」ってことでいまどきのダンクラ箱になじまず行かなくなってしまうので、ますます後付けステッパーが幅を利かせている現状。
まぁ、サーファーダンスって単調だけど「後乗り」でけっこう難しいし、歳食うとフリーよりステップの方が楽で飽きないし、もともと日本人は盆踊りや竹の子族のように、みんなが一体化するのが好きなんでしょうね。
ソウルダンス・ディスコステップの代表曲
